金型製作の流れ

金型製作の流れ

1. お見積り・事前打合せ

お客様から提供された仕様書・2Dデータや3Dデータをもとに見積書を提出
製品上のほか、現状の問題点をお聞きし、改善策を提案する

2. 設計

お客様と打合せ
(金型の構造・型割り等の打合せを行い、設計図作成)

トライ後の修正及び不具合の対策を検討する

2. 設計

3. 加工データ作成

3. 加工データ作成

使用機械…Solid Works / Neo Solid 3D-CAM / Space-E

CADで型の3Dモデル作成し、直彫り加工と放電加工用電極モデルを作成

モデルを使用し、マシニング加工用プログラムの作成

マシニング加工で直彫加工を施し、隅部のみ放電加工で製作する

加工工程が多い放電加工を減らすことにより、コストダウンを図っている

4. 前加工(荒加工)

使用機械…
NC-MILL ST-NR
AN-SRN AVIIINC-85

金型部品の穴明け・荒取り・仕上加工

4. 前加工(荒加工)

5. 熱処理

真空炉にて焼入れ・焼戻し(協力会社に依頼)

6. 研削加工(仕上加工)

6. 研削加工(仕上加工)

使用機械MSG-250M

プレート類の平面加工、外周基準面加工、角度成形・R 成形加工、円筒加工
切削加工で困難な焼入鋼や特殊鋼等の硬い材料までも加工することが可能

1/1000 mmオーダーの加工精度を出すことができ、
その仕上面を 1/10000 mmオーダーの面粗度にすることも可能

7. マシニング加工

使用機械立形マシニングセンタ
AndroidⅡ・iQ300

精密・微細加工

医療、理化学分野で活躍

サブミクロンで追従可能

より精密かつハイクオリティな金型製作を実現

また、金型以外の微細精密部品にも対応

AndroidⅡ



立形マシニングセンタ iQ300


立形マシニングセンタ V33

使用機械立形マシニングセンタ V33

金型・型部品の切削加工

生材から焼入れ鋼材(HRC58~60°)の切削加工が可能

ATC で常時40本の工具が使用できるため、
多種多様な部品製作が可能

従来放電加工機で仕上加工を行っていた部分も
切削加工により最小限の放電加工で抑えることができる

被削材の形状にもよるが放電レスが可能となり、
加工時間や磨き時間の短縮によりコストダウンや納期短縮を実現

8. 放電加工(仕上加工)

使用機械EDGE2・VX20+FP60+VPX

深リブ、ネジ部、エッジ部などマシニングによる加工が比較的に困難な箇所を加工

放電加工面に生じる深いピンホールのない加工面に仕上げることができ、磨き工程の時間を短縮できる

7. 放電加工(仕上加工)

ワイヤ放電加工(仕上加工)

ワイヤ放電加工(仕上加工)

使用機械高精密浸漬形ワイヤ放電加工機 M500S

金型部品のエジェクターピン穴、コアピン穴、キャビインサート、コアインサートにおける角穴から輪郭加工

CAD/CAM で作成したデータをもとに、プログラムを編集し、
加工データを作成、加工を行う。

ワイヤ線はφ0.10・φ0.20・φ0.25 を使用

テーパー加工や上下異形状の加工が可能

9. 磨き

9. 磨き

金型製品部を砥石・セラミック砥石・ダイヤモンドペースト等を使用

ほとんどが手作業で行っており、さまざまな形状を磨くことが可能

実体顕微鏡を見ながら形状を確認し、面粗度をあげる

10. 測定

使用機械測長器・デジマイクロ(MF-501・ME-501A)

小型部品の厚み、段差等の軸寸法測定
高精度な測定が可能 精度1μ以内(測定範囲50mm)

使用機械万能投影機 V-12B

寸法及び加工精度の確認

使用機械画像測定機 QV Apex202 PRO

入子の測定・確認
寸法修正のための測定

工程ごとに各オペレーターが加工終了時点で測定作業を行い、次の工程に渡す

画像測定機は、工具顕微鏡や万能投影機で測定できないものを測定することができ、測定点やフォーカスもすべて機械が行うため、測定者によっての寸法誤差は少ない

10. 測定

11. 組立

11. 組立

各工程から完成したパーツ等の検査・調整・組込み作業

モールドベースを十分に仕上げ、各工程から完成した部品を
調整・組込みを行う

金型製造での最終工程となり、手作業がメインとなるため
ヒューマンエラーが起きないようチェックリストに記入し、
最終チェックを行う

常にT0での良品を目標としている

量産立上げまでのアフターフォローを行っている

12. トライ

使用機械射出成形機 IS130GN-3A 型

新型・設計変更及び修正後の成形確認
(形状・不具合・成形性・金型の作動)

お客様(メーカー)へ納品する前に成形を行うことにより、
ファーストトライの不具合の減少と品質向上につなげる

状況によりお客様のもとに伺い、トライ立会い・調整等を行う

12. トライ